ローラ・チャイルズ/東野さやか訳/ランダムハウス講談社
チャールストンでインディゴ・ティーショップを経営するセオドシアが主人公の〈お茶と探偵〉シリーズの4作目。
どうしたわけか、たびたび犯罪現場に居合わせてしまうセオドシアは、持ち前の好奇心から独自に捜査を進めていく。
今回、セオドシアは、インディゴ・ティーショップの若き菓子職人ヘイリーに頼まれて、絶滅の危機に瀕しているアオウミガメの卵からかえった赤ちゃんガメが無事に海に向かっていけるように見守るボランティアの手伝いをすることになった。そして、ウミガメが孵化するようすに感動していると、沖合に浮かぶものが目に入った。病気や怪我をした海の動物かもしれないと思ったセオドシアは、その漂流物に向かって泳いでいったのだが、その正体は、なんと人間の死体だった。しかも、それは、インディゴ・ティーショップでティー・ブレンダーをしているドレイトンの友人だったのだ……。
こんなふうに死体が出てきたりはするものの、肩肘張らずに気軽に読めるコージー・ミステリで、謎解きとともに、チャールストンの街のようすや、登場人物たちのやり取りも楽しめるシリーズ。
インディゴ・ティーショップのオーナーである、主人公のセオドシア。その愛犬のアール・グレイ。かつてはチャールストンの大手のホテルで接客部長をしていたが、このティーショップを開店するにあたり、セオドシアに引き抜かれてティー・ブレンダーをしている、お茶の知識豊富なドレイトン。同ティーショップの菓子職人で、大学の夜学に通っているが、飽きっぽくて専攻を変えてばかりいるヘイリー。ブティックのオーナーで噂好きのデレイン。そして、かつてはFBI捜査官だった、現場仕事に魅力を感じているティドウェル刑事。などなど、登場人物も多彩です。
途中には、ドレイトンの披露するお茶の知識が盛り込まれていて、巻末には、物語中に出てきた料理のレシピというおまけもついています。
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