『タルト・タタンの夢』
近藤史恵/東京創元社 創元クライム・クラブ
ビストロ・パ・マルというフランスの家庭料理を出すレストランは、店長であり料理長の三舟、料理人の志村、ソムリエの金子ゆき、そして、ギャルソンの高築の4人でやっている、カウンター席が7つ、テーブル席が5つ、という小さな店だ。
そこで起こるあれこれの謎を料理長の三舟が解決する、という設定の短篇集。
三舟はフランスで修行中、その名前から「三船敏郎の親戚なのか」と聞かれたりしたことがきっかけとなって、無精ひげをはやし、長髪を後ろで束ねる髪型をするようになり、その一見サムライのようなようすが、三舟のトレードマークとなっている。
一編一編が、心暖まる話で、しあわせな気持ちになれる。
こんなお店に行ってみたいな、と思わせられる。
北森鴻の『香菜里屋』シリーズのフレンチレストラン版、というような感じです。
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