『夢果つる街』
トレヴェニアン/北村太郎訳/角川文庫
カナダのモントリオールにあるザ・メインという地区を担当しているラポワント警部補。この地区には、さまざまな国籍の人々が暮らしている。ある日、ザ・メインで殺人事件が起き、捜査をするラポワントの下に新米警官が送り込まれてくる。けれども、独特の方法でザ・メインの治安を守っているラポワントのやり方に、大学で刑法を学んできた新米警官はなかなかついていけない。それでも、少しずつ少しずつ、ラポワントのやり方も理解するようになっていく。
若いころに妻を亡くし、その後、独身を通してきたラポワント。孤独感と苦悩を抱えながら、ひたすらに刑事としての仕事に取り組んでいる。
警察小説ではあるけれど、事件の捜査に中心をおくのではなく、ラポワント警部補という一人の人間の生き方を通して語られる警察小説となっている。
雰囲気がとても好きです。じっくりと読める作品です。
ベスト・ミステリなどでよく名前の出る作品なので、読みたいと思いながらも、後回しになっていた作品の一つ。今年は、新しく出される作品と並行して、気になりながら読まずにきてしまったこのような作品も読んでいきたいです。
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